受付 9:15-20:30
年中無休・全国対応
古物商許可番号:神奈川県公安委員会 第452640003578号

COLUMN

掛け軸コラム|掛け軸の基礎知識・飾り方・手入れ・処分

掛軸コラムでは、掛軸の基礎知識から飾り方・手入れ・処分・相続までを17本の記事で確認できます。掛軸の基礎知識から、飾り方・しまい方・手入れ、価値の見分け方、処分や相続まで、掛軸にまつわる疑問を17本の記事にまとめました。目的の記事から読み進めてください。

床の間に掛けた山水画の掛軸と和室(掛け軸コラム一覧/イメージ)

掛け軸とは(基礎知識のまとめ)

このページの要点

  • 掛軸コラムは、基礎知識・飾り方・手入れ・価値の見分け方・処分と相続を17本の記事にまとめたものです。
  • 基礎知識:掛軸とは何か、各部の名称、種類の分類の3本で全体像をつかめます。
  • 扱い方:飾り方、しまい方、床の間の選び方、修理、カビ・シミの対処の記事で、日々の扱いを確認できます。
  • 手放すとき:処分方法の比較、相続財産としての評価、遺品整理の進め方の3本をご用意しています。
  • 目的から選ぶ:「言葉の意味を知りたい」なら茶道の禅語、「本物か知りたい」なら贋作の見分け方からお読みください。

掛軸は、紙や絹に描かれた書画を、裂(きれ)で表装して壁や床の間に掛けられるようにした形式の作品です。巻いて収納できるため、季節や来客に合わせて掛け替えられること、場所を取らずに保管できることが最大の特徴です。中国で経典や仏画を掛けて礼拝する形式として生まれ、日本には鎌倉時代の禅宗の伝来とともに広まったとされます。

掛軸を理解する入口は、次の3つです。

  • 構造を知る:本紙(作品そのもの)と、その周囲を囲む表装、上下の軸木と軸先という組み立てを押さえる
  • 形式を知る:表装の格(真・行・草)と、画題による分類の2つの軸で分けられる
  • 扱いを知る:掛ける・巻く・しまうという一連の所作に、傷めないための決まりごとがある

まず全体像を押さえたい方は掛軸とは(基礎知識)からお読みください。各部の名称、歴史、素材までを一通り解説しています。

掛け軸の種類と各部の名称

掛軸は大きく「表装の形式」と「画題」の2つで分類されます。表装の形式は真・行・草の3段階の格式に分かれ、仏画には仏表装、茶席の軸には簡素な文人表装が用いられるなど、掛ける場面と結びついています。画題は山水、花鳥、美人、仏画、禅語の書などに分かれ、需要も画題ごとに異なります。

覚えておくと便利な各部の名称

本紙(ほんし)
作品そのもの。紙に描かれたものを紙本、絹に描かれたものを絹本と呼びます。
一文字(いちもんじ)
本紙の上下に接する細い裂。最も格の高い裂が使われます。
風帯(ふうたい)
上部から垂れ下がる2本の細長い裂。もとは鳥除けの意味があったとされます。
軸先(じくさき)
下部の軸木の両端に付く飾り。木、陶、角などが使われます。

名称の詳細は掛軸とは、分類の全体像は掛軸の種類一覧で図解しています。表装そのものを詳しく知りたい方は表装とは・表装の見方をご覧ください。

掛け軸の飾り方・しまい方

掛軸を傷める原因の大半は、掛けるときと巻くときの扱いにあります。手順を知っているかどうかで、同じ掛軸でも10年後の状態が変わります。

掛けるときは矢筈(やはず)という長い棒を使い、掛緒を床の間の掛釘に引っ掛けます。両手を上げたまま作業すると軸が振れて壁に当たるため、片手で軸を支えながら少しずつ下ろすのが基本です。外すときは逆の手順で、下から巻き上げてから外します。

しまうときは、風帯を内側にたたんでから、たるみが出ない程度に、しかし締めすぎないように巻きます。強く巻くと本紙に横方向の折れが入り、これは修復しても跡が残ります。巻緒は最後に平らに巻き付けて留めます。

よくある誤解:掛軸の扱いは専門家でないと分からない

飾る、巻く、しまうという日常の扱いは、手順さえ守れば自宅でできます。反対に、シミ抜きや破れの補修は表具店の領域で、家庭での処置は本紙を傷めます。どこまでが自分でできる範囲かを、記事ごとに線を引いて説明しています。

掛け軸の手入れ・修理・保管

掛軸は湿度に弱く、押入れや蔵に長年しまったままだとカビやシミが出ます。逆に乾燥しすぎると裂が硬くなって割れます。理想は温度20度前後、湿度55〜65パーセント程度で、直射日光と空調の風が直接当たらない場所です。

年に1〜2回、湿度の低い晴れた日に虫干しをすると状態が安定します。梅雨明けの7月下旬から8月、または空気が乾く10月から11月が適期とされます。1〜2時間、日の当たらない室内で広げて風を通すだけで構いません。

自分で直そうとしないでください

破れをセロハンテープで留める、シミを漂白剤で抜く、汚れを濡れた布で拭く——これらはいずれも本紙を回復不能に傷め、作品としての価値を大きく下げます。傷んだ掛軸ほど、手を加えず現状のまま専門家に見せることが結果的に最善です。詳しくは掛軸の修理・修復をご覧ください。

すでにカビやシミが出ている場合の考え方はカビ・シミのある掛軸は売れるかにまとめました。

床の間・茶道・仏事と掛け軸

掛軸は、掛ける場面によって選ぶものが変わります。床の間には部屋の格と季節に合ったもの、茶席にはその日の趣向を伝える禅語の一行書、仏事には宗派に応じた御本尊や脇掛が用いられます。

場面別の考え方

茶掛の売却をお考えの場合は茶掛・禅語掛軸買取、仏壇用掛軸は仏壇用掛軸(御本尊)買取もあわせてご覧ください。

掛け軸の価値の見分け方と真贋

掛軸の価値は、作者、画題、寸法、状態、表装、共箱の有無、そして市場の需要という複数の要素で決まります。古ければ価値があるとは限らず、明治以降の作品でも著名作家の代表画題であれば高く評価されます。

自分で確認できるのは、おおむね次の範囲です。

  1. 落款(作者の署名と印)と印章を読み、作者を絞り込む
  2. ルーペで網点の有無を見て、肉筆か印刷の複製かを判別する
  3. 桐箱の箱書、題箋(表紙の題名札)から手掛かりを得る
  4. 本紙のシミ、折れ、虫食いの程度を確認する

ただし、真贋の最終的な判断は作家ごとの鑑定機関や鑑定人が行う領域であり、写真や見た目だけで断定できるものではありません。疑わしい特徴の見方は贋作・複製掛軸の見分け方に、判別の限界も含めてまとめています。中国書画については中国書画の見方と相場が参考になります。

掛け軸の価値は何で決まりますか?

作者の評価・真贋・保存状態・表装の4点で決まります。このうち作者が特定できるかどうかが、数千円と数十万円を分ける最大の要素です。

査定の現場で最も多いご質問は「これは本物ですか」というものです。落款・印章・本紙の質から判断できる範囲はありますが、断定には比較資料が必要で、印刷の複製と分かった時点で値が付かないこともあります。判断の考え方は各記事で具体的に説明しています。

掛け軸の処分・相続・遺品整理

実家の片付けや相続をきっかけに、大量の掛軸をどうするか迷う方が多くいらっしゃいます。処分の方法は一つではなく、自治体のごみ、寺社での供養やお焚き上げ、寄贈や譲渡、買取と、それぞれに費用と手間の違いがあります。

費用をかけずに手放したいのか、丁重に供養してから手放したいのか、まず希望をはっきりさせると選びやすくなります。方法ごとの比較は掛軸の処分方法で表にまとめました。

捨てる前に確認したいこと

桐箱に入っている、箱に墨で文字が書かれている、絹に描かれている——こうした掛軸は、まとめて捨てる前に一度確認をおすすめします。

相続財産としての扱いは相続した掛軸の評価と税、遺品整理の進め方は遺品整理・生前整理で出た掛軸で解説しています。

記事一覧(新着・よく読まれている記事)

掛軸コラムの全17記事です。目的に近いものからお読みください。

基礎知識

扱い方・手入れ

場面・文化

価値・真贋

処分・相続

掛け軸の売却を検討している方へ

記事を読んだうえで、手元の掛軸に値段が付くのか知りたくなった場合は、無料査定をご利用ください。査定料、出張料、宅配の送料、キャンセル料はいただきません。売却をお決めになっていない段階でのご相談でも構いません。

価格の目安を先に知りたい方は掛軸買取相場・価格表、実際の取引例は掛軸・書画の買取実績をご覧ください。作者や価値の確認だけを希望される場合は掛軸鑑定・無料査定が入口になります。

お申し込みはLINEまたは申込フォーム(メール)から24時間受け付けています。写真を数枚送っていただければ、概算の価格帯をご案内できます。詳しくは無料査定お申し込みをご覧ください。

売却をご検討の方は掛軸買取相場・価格表、品目別は掛軸の買取品目一覧、作家別は取扱作家一覧と作家別の買取価格の目安をご覧ください。

よくあるご質問

掛け軸について一から知りたいのですが、どの記事から読めばよいですか

掛け軸を扱うときにやってはいけないことは何ですか

掛け軸の飾り方や季節の掛け替えを知りたいときは、どの記事を読めばよいですか

茶席や仏壇の掛け軸について調べたいのですが、どの記事にありますか

家にある掛け軸が肉筆か複製かを扱った記事はありますか

記事に出てくる専門用語が分かりません。どこで調べられますか

相続や遺品整理で掛け軸が出てきた場合、どの記事が参考になりますか

記事を読んだうえで手元の掛け軸の価値を確かめたい場合はどうすればよいですか

LINEで無料査定申込フォームで相談
上へ